メキシコ古来の紙・パペルアマテに描かれたメキシコアートです。
極彩色でハンドペイントされた色鮮やかな青い鳥や花がとてもハッピーな感じです。
パペルアマテはプレヒスパニック時代(アメリカ大陸発見以前)にメキシコで製造された紙の一種で、アステカ帝国間との通信、記録、儀式に使用するため、広く生産されていましたが、スペイン帝国征服後には一切の生産が禁じられ、ヨーロッパ式の紙に置き換わってしまったそうです。
サイズ:(約)高さ58cm×幅19cm
※ご注意:全てハンドメイドのためサイズが若干異なる場合がございますのでご了承くださいませ。
(以下、『
ウィキペディア:パペル・アマテ』より。)
アマテ紙(ナワトル語:ámatl ) は植物を素材としており、その起源は中央アメリカのプレヒスパニックの時代まで遡る。その製造工程は一般的な紙で用いられるそれとはかなり違うものではあるが、アマテの樹皮の内側を基として製造されることから、アマテ“紙”と呼ばれる。 おそらくは、紡織によらない布繊維とした方が適切な表現かもしれない。近年、アマテ紙はメキシコから中央アメリカに分布するjonoteという白や赤の樹皮を圧縮して作られる民芸品として実在しており、同様に石灰と一緒に煮詰めて製造される。最終的には濃い栗色から黄色の植物繊維質の薄板状になる。出来上がったものは南太平洋の島々の先住民族によって作られる樹皮の布やバーククロスによく似ている。プレヒスパニック時代や植民地時代の初頭にはアマテ紙はすでにficusやmorusなどの別の樹皮の内側が使われていた。
中央アメリカでのアマテ紙の使用は紀元前千年初頭の先古典期の遠方で確認されている。プレヒスパニック時代のいくつかの中央アメリカの民族図像学の対象物ではすでにアマテ紙が使われており、例えばサン・ロレンソ52のモニュメント(メキシコ、ベラクルスの南に位置する)の人物像にアマテ紙の耳当てが装飾されているのが分かる(Miller and Taube, 1993: 131)。アマテは単なる中央アメリカにおける文献のためだけのものでなく、プレヒスパニック考古学の観点から見ても奉納物として使用されているのが分かる。