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グアナバナ アセトゲニン類の生物学的作用と
医学的研究
/The Healing Power of Rainforest Herbs
データベースより



 アセトゲニン類の生物学的作用と医学的研究 
1976年のアメリカ国立がん研究所(NCI)による植物スクリーニング計画において、グラビオラの葉と茎ががん細胞に対して毒性を示して以来、研究者たちは引き続き研究を続けている。今のところグアナバナもしくはそのエキス中の特定のアセトゲニンが生体外の実験において以下の腫瘍細胞について選択的に毒性を示すことが報告されている。

肺がん細胞株,
ヒト乳房固形腫瘍株,
前立腺癌, すいがん細胞株,
結腸腺がん細胞株,
肝臓がん細胞株,
ヒトリンパ腫細胞株,
多剤耐性乳腺癌

台湾の研究者たちは2003年の主たるバンレイシ科アセトゲニンであるアンノナシンが卵巣がん、子宮頸管部がん、乳がん、膀胱がん、そして皮膚がん細胞株に対して非常にわずかな量であっても高い毒性を示すことを報告し、“アンノナシンは確かな抗がん剤であり、動物実験によりさらにその価値が認められ、いずれは臨床試験を見込んでいる。”とした。

2002年3月、日本の研究者によるバンレイシ科数種の種から採取された多数にわたるアセトゲニンを用いた興味深い動物実験が発表された。肺がん細胞を持つマウスに実際に投与したのである。対照群として3分の1のマウスには何も手を加えず、他の3分の1のマウスにはそれぞれアドリアマイシンによる化学療法と、バンレイシ科アセトゲニン類の代表格であるアンノナシン(接種量は10mg/kg)を投与した。2週間後、対照群マウス6匹中5匹がまだ生存しており、肺の腫瘍細胞サイズが測定された。アドリアマイシングループでは対照群マウスに比べて54.6%の腫瘍細胞の抑制が見られたが、半数にあたる3匹が毒性によって死亡した。一方アンノナシンを投与された全個体は生存しており、腫瘍はアドリアマイシンよりわずかに多く57.9%の抑制が見られ、毒性は検出されなかった。この結果を受けて研究者たちは、“アンノナシンはマウス実験において毒性が少なく、抗腫瘍作用と毒性の点について言えば、アンノナシンはより質の高い抗がん剤開発を後押しできるだろう。”
とまとめた。


[ コピーライトとサードパーティ ]
<出典元 The Healing Power of Rainforest Herbs ・ データベースより
2017年2月28日 17:46 引用・翻訳>



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